エジプト人の追跡がなくなると、人々は水や食料のことでモーセに文句を言い始めた。神は彼らに水を与え、天からマナを降らせて人々の腹を満たした。アマレク人と争いが起きたときも、神はイスラエルを助けた。
一行がシナイ山に着くと、モーセは山に登って神からの戒律を受け取った。最初に受けたのは最も重要な十の戒律を刻んだ石版だった。唯一の神を拝め、偶像を造るな、神の名を口にするな、安息日を守れ、父母を敬え、殺すな、姦淫するな、盗むな、偽証するな、隣人の家を欲するな。この他にも、モーセに伝えられた戒律は膨大なものだった。
モーセがなかなか戻ってこないことから、不安に思った人々は金の子牛の像を作って祭りを始めた。山から戻ったモーセはこの様子を見て激怒し、十戒の石版を砕いて首謀者たちを処刑してしまう。モーセは山に戻って再度石版を受け取ったが、山を降りた彼の顔は白く輝いていた。モーセは人々に幕屋の建設を命じた。
(出エジプト記 15〜40章)